Natural Quest 37日目 (ブッシュクラフト講習 川口拓さんに教わる入門編体験記[2日目])
↓からの続き↓
この記事では、雨の次の日という地面びしょびしょのバットコンディションであっても化学的な着火剤には頼らず、直火の火起こしを成功させる方法について
マッチたったの一本で
「これで絶対に火が付けられる」というコツを教えてもらったので、備忘録的に残しておきます。
雨上がりの焚き火 着火剤に頼らずマッチ一本で成功させる方法
ジャパンブッシュクラフトスクール(JBS)認定ブッシュクラフトアドバイザー講座を受講した際
前日の雨の影響で、ブッシュクラフト初心者の(キャンプもやったことない)私は直火での火起こしに難航し
(;´д`)火起こしの勉強してたから自信あったのに・・
付けては消え、また付けては消えを7、8回ほど繰り返したのち
みかねたインストラクターさんが現れて言った一言がカッコよすぎまして
ヽ(*`゚∀゚´)ノォォォォォォォォォォ!
なにそれ
そんな自信満々に私も言える様になりたい!!
ということで
雨の次の日で地面びしょ濡れ状態
マッチ一本で直火で行う焚き火を
着火剤を使わず成功させるコツを教えていただいたので、忘れないうちに記録しておきます。
雨上がりの焚き火 事前準備
燃やす材料は自然のフィールドで採れたものだけを使い、化学的な着火剤には頼りません。
この時、用意した材料は
- 白樺の皮
- 鉛筆の芯くらいの太さの小枝
- 鉛筆くらいの太さの小枝
- 人差し指くらいの太さの小枝
直火で焚き火をする際の枝の組み方は色々ありますが、地面をすり鉢状に掘り(20cmほどの小型サイズ)、差掛け型に材を組む方法で焚き火をします。
雨上がりの焚き火 成功のポイント
ポイント1
【なるべく濡れていない材を用意する】
雨の次の日の場合、自然の中から拾ってくる燃料となる枝類も濡れてしまっています。
特に地面に落ちている枝はびしょ濡れなので、立ち枯れしている木の枝(地面に接地していない枝)を取ってきて太さ別に整頓しておきます。
ポイント2
【着火材の量と形状】
着火材として使うのは自然の中から取ってきた白樺の皮です。
10cm四方の白樺の皮を4枚ほど使うイメージで用意し、そのうちの3枚分を細かく裂きます。なるべく繊維状に細かく裂いておくことがポイントとなります。
(残りの1枚は火付けの時に使用します)
ほわっと空気を含ませて、火床に置きます。
ポイント3
【細い小枝の量をケチらない】
燃料となる枝も自然の中から調達してきますが、この時一番細い(鉛筆の芯ほどの細さの)枝の量を多めに準備しておきます。
ここをケチると、結局それより太い枝に火が燃え移ることなく消えてしまいます。
ほんの少しの手間、ほんの少しの気づかいでバットコンディションでの焚き火の成功率はグンとアップするんだとか。
白樺の皮の上に逆Vの字になるように細い枝から順番に立てかけてセットします。
ポイント4
【火種をよ~く燃やす】
ポイント2で準備していた白樺の皮と、マッチを火種とします。
利き手でマッチを持ち、反対の手で軽くまとめた白樺の皮を持ちます。
マッチに火を付けたら白樺に火を移して、これを手に持ったままよ~く燃やすのがポイントです。
火をできるだけ大きくしてから火床にくべて、細かく裂いた白樺の皮に炎を移します。
(やけどにはくれぐれもご注意ください)
そのまま、組んでいた枝で燃えている白樺の皮の上を覆って様子をみます。
うまくいけば、火が順々に太い枝に燃え移り安定していきます。
が、そうじゃない場合もあります。
ポイント5
【息を吹きかける】
白樺の皮はとても燃えやすい材なので、一気に大きな炎が上がり「焚き火成功!」かに見えるのですが、白樺だけが燃えて火が消えてしまうパターンも少なからずあります。
火床の中の方で白樺や一番細い小枝が燃え、煙が出てるけど火がくすぶっている状態となり、それ以上の太さの枝になかなか燃え移ってこない(炎が上がってこない)なら中で酸素不足となっている可能性が高いので、息を吹きかけます。
枝の隙間から炎がくすぶっている場所めがけて、細く長~い息を吹きます。
空気が命中すれば『ゴォォォォォォ』という音と共に火がオレンジ色に光ります。
(ポイントは音と光で、どこでもいいから闇雲に息吹きかければいいってもんでもないです)
何度か続けているうちに、木材に熱エネルギーが移って炎が上がります。
顔を火床に近づける為、髪の毛が燃えない様に注意が必要です。
煙が多く出ます、煙が目に染みて涙出ますけど頑張って下さい!
ポイント6
【濡れた枝を乾かしながら炎を育てる】
これから焚き火にくべる枝を火床の近くに置いておき、くべる前に少しでも乾かす様にしたり、焚き火にくべている木は上部から乾燥するので途中で枝の天地を返して湿っている下部に火を当てる様にしたり、炎の動きや状態から目をそらさず観察しながら一番太い枝に火を移していきます。
雨上がりの焚き火について思う事
ブッシュクラフト的火起こしなので、簡単に火が付く着火剤に頼らず自然の中で拾った材料だけで火を起こすことを学んでみて
簡単にいかなかったからこそ
「なんで?」と考える様になりますし、スペシャリストの知恵を一気に集中して教えてもらえる良いきっかけになってラッキーだったなと思います。
参加してきたブッシュクラフトの講座では、講師の川口拓さんの他にもブッシュクラフトマスターなインストラクターさんが4人いらっしゃったんですけど、代わる代わるに色々教えに来てくださって、皆さん言うことがそれぞれ違うのもおもしろくて。
火起こしの為の『絶対の正しい正解』がたったひとつなワケがなく
ところ変われば
状況変われば
あの時の成功がまた成功するとは限らない奥深さ
完全一致の同じ焚き火は二度と出来ない儚さ
( *´艸`)焚き火にハマる人の気持ちわかるわ・・
焚き火の魅力にどっぷり浸かり始めたのでした。
とりあえず、火吹き棒買おうw
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Natural Questは、コラム 女性がブッシュクラフトをやることにつてお伝えします。
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