「北海道富良野出身です。」
というと、特に都会育ちの人はえらく反応する傾向にあるようです。
その反応というのも様々で
ある時は
物珍しい生き物を見るかの様な眼差しだったり
また、ある時は
田舎っぺがこんなところに?とちょっと小バカにする様な態度だったり
またまた、ある時は
大自然の中の家族を描いた人気ドラマ(北の国から)のロケ地であることを知っている人から「電気通ってる?」なんて、本当に現代文明に逆らった地であるかの確認をされたりしたこともあります。
そんな中でも、一番多く見られる反応は
「良いところだね~!!」
と言われること。
別に私が偉いわけでも凄いワケでもないくせにね
ただただ、出身地が「良いところだ」と言われることが嬉しいもんで、「出身地はどこですか?」と人から聞かれるのを密かに心待ちにしている私がいたりします。
そう、私(あきこ)は
北海道の富良野ふらので生まれ、富良野で育ちました。
今は夫(東京生まれ東京育ち)と二人で東京在住です。
ご存知の方はご存知だと思いますが、富良野には何もありません。
私はこの『何もない』という田舎暮らしにコンプレックスがあったり、十代の頃は芸能人にミーハーな心もあったりして
18歳の時、高校を卒業したと同時に東京へ出てきました。
田舎もんが都会に慣れるのには多少の時間がかかったものの
汚染された大気に鼻毛が伸びて
人を簡単に信用してはいけないことを覚えて
満員電車だって慣れたし
時間の進むスピードの速さを「コレが普通」と感じる様になりました。
アラフォーになって都会暮らしが長くなった今・・
富良野には何もない訳ではなかったなということに気付き始めています。
富良野には
“存在感のある”大自然があったよな。
昔は当たり前で気付けなかった、何もない場所に
たくさん“在った”ものが恋しくなってきたと、同時に
都会暮らしの不自然さに、なんとなく痛みみたいなモノを覚える様になってきました。
この不自然を自然なものに変えるには
自分自身を自然の中に還す必要があるのかな。
そんな風に考える様になりました。
田舎にいれば都会に憧れ
都会にいれば田舎に憧れる
無いものねだり症候群から抜け出して
一番自然な形で在り続けられるための
自然の探求を夫婦ではじめることにしました。
自然の探求=ナチュラルクエストと名づけて
日々の挑戦や成長を綴っていきたいと思います。
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